ベルリオーズの音楽的特長
ベルリオーズの音楽で特筆すべき点は、「幻想交響曲」に代表される表題音楽の確立と、その色彩豊か大規模な管弦楽法である。イデー・フィクスの手法を用いた劇的表現は、標題音楽に新局面を開いたと同時に、交響詩(※1)のジャンルの先駆けとなった。作品は他に、オラトリオ「キリストの幼時」、「レクイエム」、オペラ「トロイ人」、序曲「ローマの謝肉祭」などがあり、著書「近代の楽器法と管弦楽法」も有名。 ※1.交響詩
標題音楽の一。19世紀中頃にリストが創始した、管弦楽によって詩的・
絵画的内容を描写・表現する音楽。概して単一楽章から成る。シン
フォニック-ポエム。
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