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2. ミサ・グローリアA

初演から72年後に再演
彼の死後、1951年、フィオレンティーノ神父がルッカ音楽院の書庫にてこの曲の草稿を発見し、翌年シカゴでアルフレッド・アントニーニの指揮によって演奏された。初演から72年後のことである。「ミサ・グローリア(Messa di Gloria)=栄光のミサ曲」と名付けたのは、この神父であると伝えられている。

 

オペラを意識した作曲
この曲を作曲したのは1880年であり、16歳(1876)のオペラとの出合い以後である。ミサ・グローリアは、当時のミサ曲とは異なり、荘厳で抒情的なオペラ的趣きを有している。彼はミラノでオペラ作曲を学ぶ以前から、自らの曲にオペラ的な要素を含めようと試みていたのだろう。

 

曲の構成
ミサ・グローリアは、「キリエ、グローリア、クレド、サンクトゥス、アニュス・デイ」の全5章から成る45分程度の曲である。この中で名前の由来である「グローリア」が約20分ともっとも長く、そしてもっとも晴れやかな印象を与える章である。

 

[参考サイト]

 

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