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1. ジャコモ・プッチーニA

プッチーニの素顔
プッチーニは、何リットルものコーヒーを飲み、一日に数ダースものタバコを吸いながら作曲に取り組んだと伝えられている。彼の死因である咽頭ガンはタバコのせいなのかもしれない。また彼は、大の自動車好きであった。1903年、交通事故を起こし、右鎖骨を骨折。それ以後、糖尿病や不眠などに苦しむ病気がちな生活を送ることになる。

 

再演ごとに評価を高める
プッチーニの作曲したオペラの中には、初演時評価の芳しくないものが少なくない。有名な『蝶々婦人』などは相当な酷評を受けた。しかし、彼はそれらをすぐに書き直し、再演されると高い評価を受けてゆく。「劇場のために作曲することを神に命じられた」と語る彼の強い信念が、そのたゆまない努力を生み出したのかもしれない。

 

人々に「感動」を
「私は英雄的身ぶりをするようには生まれついていない。私は小さなことを愛し、小さなことに関する音楽を作りたい。もしその音楽が本物で、情熱に富み、人間的であるならば、人々の心の中に入ってゆくはずだ」と彼は書いている。プッチーニは輝きに満ちた人生を愛し、とりわけ自分の芸術で人々を「感動」させたいと願う人であった。

 

[参考サイト]
ユング君のホームページ[>トップの写真]
[その他おすすめサイト]
Classical Music Dictionary:プッチーニの写真
Giacomo Puccini Studies Center:プッチーニの肉声

次回は、ミサ・グローリアに焦点を当てる予定です。
ルッカについては付録を御覧下さい。

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